中国新聞地域ニュース

被爆語り合う場を 広島

'05/12/5

 ■市民主体の運動訴え

 被爆六十年以降のヒロシマが目指す平和を生活者の目線で考えた「平和に関するコンセンサス会議」が四日、広島市中区の原爆資料館東館で記者会見し、七〜十一月の活動でまとめた考え方を発表した。

 広島市の市民団体ワールド・ピース・ヒロシマ(前島修代表)の呼び掛けに応じた二十〜七十歳代の市民メンバー十二人のうち八人が出席し、「一般市民が主体となれる新しい運動システム構築の必要性」を訴えた。

 方法として、広島を訪れた市民と被爆体験をひざを交えて話せる場や態勢づくりなどを提言。主婦増田千代子さん(54)=安芸区=は「世界の中の広島という視点だけでなく、日々の暮らしの中から何ができるか身近な人たちと意見を交わせて良かった」と話していた。(森田裕美)

【写真説明】「身近な人と市民の目線で平和を語り合えた」。口々に会議の成果を語るメンバーたち

BACK