中国新聞地域ニュース

世界平和へカウントダウン 広島

'06/1/1

ろうそくともし反戦の誓い

  ろうそくの灯火に反戦の願いを重ねる「世界平和のためのカウントダウン」が三十一日夜、広島市中区の平和記念公園であった。被爆六十年の締めくくりとして、市民団体「ワールド・ピース・ヒロシマ」(前島修代表)が企画した。

 午後八時十五分、メンバーたちは原爆慰霊碑に黙とうし、平和の灯を採火した。原爆資料館南の噴水前に並べた八十六本のろうそくをともし、「World Peace(世界平和)」の文字を浮かび上がらせた。

 集まった市民がジョン・レノンの「イマジン」を合唱。平和活動などを語り合ってこの一年を振り返った。一日午前零時には公園の平和の鐘を突き、反戦の誓いを新たにした。前島代表は「六十年という歴史の重みを十分にかみしめた。次の一歩を踏み出したい」と話していた。

 近くの広島グリーンアリーナでは、年をまたぐカウントダウンイベントが開かれた。広島市東区出身の奥田民生さんら六組が年越しライブに出演。フットサル大会や屋台の出店もあり、大勢の市民が新年の幕開けを祝った。(門脇正樹)

【写真説明】キャンドルに平和への願いを託す市民たち=31日午後8時半(撮影・荒木肇)

BACK