<歴史の彼岸> から一年経過しての月曜日に

 

 

 

なぜか、ある日の『赤い屋根マダムとの会話を思い出す・・・

 

時が過ぎて行くのではない

人が過ぎて行くのだ

 

 

91日「防災の日」

1923年の関東大震災に(ちな)んで制定されたこの日は

“災害への備えを怠らないように”との戒めを込めて1960年に制定されたそうですが

“常に災害への備えを怠らないように努める”のが政治家の使命であるはずなのに

福田康夫内閣総理大臣突然の辞任表明

1年前の912日、安倍晋三氏に続いての非常事態であり、「歴史的教訓の日」となりました。

 

915日 月曜日 大安

経営危機に陥っていた米証券大手リーマン・ブラザーズは米連邦破産法11条の適用を申請し、

経営破綻した。一方、米大手銀行のバンク・オブ・アメリカは米証券大手メリルリンチを救済合併した。

米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した金融不安は

大手金融機関の破綻、業界再編に発展。金融不安の拡大を懸念し、日米欧の株価は大幅に下落した。

2008年(平成20年)916日 火曜日 日本経済新聞 号外 より転載]

 

2008年秋の彼岸」

922日、麻生太郎氏が第23代自由民主党総裁に就任。

924日、国会で第92代内閣総理大臣に指名され、麻生太郎新内閣が発足。

925日、小泉純一郎元首相が次期衆院選には立候補せず政界を引退する意向を表明。

926日、全米最大の貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルが経営破綻。JPモルガンが資産取得。

(日本時間)

 

928

米サブプライム住宅ローン問題の影響で経営難に陥った英中堅銀行ブラッドフォード・アンド・ビングレー

(B&B)を英政府が一時国有化する方向で最終調整に入ったと英メディアが27日、伝えた。

英銀行の国有化は、昨年9月に取り付け騒動が起こった中堅銀行のノーザン・ロック以来。

新たな取り付け騒動に発展する恐れもあるとみて国有化を決断した。

[ロンドン28日共同]

 

929

ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3カ国政府が同日、ベルギー最大の金融グループ、フォルティスを

共同で部分国有化すると発表したほか、英政府も中堅銀行B&Bの一部事業の一時国有化を表明。

アイスランドはグリトニル銀行の株式75%を約920億円で取得し、同行を事実上国有化すると発表。

いずれも米サブプライム住宅ローン問題の影響で経営が悪化、金融危機が深刻化している。

[ロンドン29日共同]

 

週明け29日のニューヨーク株式相場は、米下院で金融安定化法案が否決され、金融不安が早期に

収まるとの期待が大きく後退したことから急落、優良株で構成するダウ工業株30種平均は、

前週末終値比777.68ドル(約7%)安と過去最大の下げ幅を記録し、1万0365.45ドルで終わった。

ハイテク株中心のナスダック総合指数は同199.61ポイント安の1983.73で終了した。

ベルギー・オランダ系金融大手フォルティスと英中堅銀行ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)が

相次いで政府に救済されたほか、ドイツの不動産金融大手ヒポ・リアル・エステートが資金繰り難に陥る

など、金融危機は欧州に飛び火。景気が世界的に悪化するとの懸念が強まった。 

[ニューヨーク29日時事]

 

 

<歴史の彼岸> としての「2007年秋の彼岸」から1年経過しての霊止(ひと)の意識は

米国(アメリカ)の衰退と資本主義経済の崩壊を紛れもなく現実のものとして受け入れ始めてきた模様です。

 

 

松井(たか)(ふみ)『宇宙人としての生き方』(2003を拝読しての感想と問題意識は

 

人間原理宇宙論」 地球学的人間論に立脚しての「土木工学」から「文明工学」への必要性

 

 

我々自身がその要素の一つになっているような全体をどのように認識し制御していくのか ―――

 

が <21世紀の大命題> と改めて再確認。

 

藤原直哉著『ロハス夢工房』(2008にはその答えと心豊かに生きるヒントがたくさん詰まっていました。

 

 

こうして砂浜に大の字に寝そべると

背中全体にどっしりとした大地の気持ちが伝わり、大地と自分が一体になれる気がします。

 

 

“生かされている”という漠然とした意識から

()()()()()()()()()()という意識を強く持ち続けていきたい

 

<魂の集合体としての地球生命体 ガイア>

 

天ありて 智(=地)あり  地(=智)ありて 霊止(ひと)あり

 

宇宙も 地球も 生物も 文明も みんな “花火のごとくに” 大爆発の中から()まれてきた―――

 

 

波の音が耳にとても心地良い

 

武田邦彦氏のエッセイにも 「爆発」 に着目したものあり

 

 

(はく)()が訪れ 潮風の中

やがて海も空も私も一緒に闇に包まれて()った <夏のある夜> を想い出す

 

移ろい変わり往く流れの中で 太古の昔から変わらず

貴女と私が生まれる以前からも

こうしてここで 波の音を奏で続けて来たのだろうか ―――

 

 

出口()()麿(まる)『生きがいの探求』(1966

 

そんな途方もない問い掛けにも

  <歴史の彼岸> にも

 

あの夜空に輝く星たちの微笑みのように実に易しく答えてくれていました。

 

 

昔行なった事件の型を大きくか小さくか、とにかく、かならずくり返さなければならない

ということは、おそろしい神律(しんりつ)である。ある意味において、現界人のやっていることは、

すべてが往時のくり返しにすぎないのである。

世の中は日増しに進歩向上しつつあるように思えるが、それはかぎられた時処の前後

だけを見ているからであって、時処を超越した高所から見れば、この世は進歩している

のでも退歩しているのでもない。ただ動いているだけである。ちょうど、われわれが、

円周の一部分のみを見ているときには、その円周上を進むものは、外見上、進んでいる

ようにしか考えられないが、円周全体の上から見れば、そのものは動いているだけで

あって、けっして進んでいるのでも、また退いているのでもない。

宇宙の本体たる神性は、すでに完全無欠なのであって、われわれは、その完全無欠

の一部分にしか面しておらないから、あたかも不完全のように感じるまでである。われ

われが無限と永遠とを獲得しえたときこそ、すなわち、この世界は完全無欠と感じるで

あろう。

そして、そうしたときが、われわれにくる可能性があるかと尋ねられるならば、私は

「ある」と答える。なぜなれば、われわれの最高目的は神に帰することにあるからである。

神に帰すということは、自我を失わずに神と一つになることである。

物質的にいえば、部分はどこまでも部分であって、ついに全体ではありえないかのよう

であるが、これは部分を動かないもの、伸びないものとしての論である。無限に永遠に、

この部分が伸びふくれていったならば、ついに全体に(ひと)しくなることは明らかである。

人の肉体的拡充は有限であるが、霊的拡充は無限である。ゆえに、最後には神に

達しうるものである。そうであるなら、多くの全能の神ができあがるように思うかもしれない

が、そんな心配はいらない。なぜならば、まったく同一になれば一に帰すのであって、

まったく同一のものが二つ以上ありうるわけにはいかないからである。

さて、事件は無限のくり返しであるということを、例にとっていってみたい。

たとえば、ここに一粒の種子があるとする。諸君は、この種子中にどれだけの活動力を

たくわえているかをご存じであろう。そして、この潜在せる活動力はどこからきたか。それ

は、かつて過去において、この樹木が活動した結果を、この種子にたくわえているまで

ではあるまいか。すなわち、現在のこの種子は、いわば、過去の樹木全体が極度に縮小

されたものにすぎないのである。

すなわち、種子の時期は休養睡眠の夜であり、樹木の時期は活動覚醒の昼にすぎ

ない。そして、昼夜は無限にくり返すように、種子と樹木ともまた無限にくり返している

のである。

世の歴史というものも、また、このようなものであって、ある一定の周期をもって、永遠

に栄枯盛衰をくり返しているにすぎないのである。

人生は三十年をもって一周期とし、神代は三千年をもって一周期とする。三は周期の

最小単位であって、創世記に六日で世界を造りあげたとあるのは、すなわち、二度の

世の建て替えを意味するものであり、その後は永遠の()(ろく)の世になることを、日曜の

安息日をもってたとえたものである。

われわれが六十年を還暦とするのも、ひじょうな意味があると思う。すなわち、人が

真に成熟するのは三十歳であるから、それ以後三十年、すなわち六十歳までが一世

となるわけである。

聖書の六百六十六の謎は、(しん)(ゆう)(げん)の三界別々に、二度ずつ建て替えがつづくこと

を意味したものである。

それはさておき、この世にあるいっさいには、それぞれ固有の周期があるもので

あって、もしそれぞれの事象の周期の単位がわかってしまったなら、この世の真相は

容易につかむことができるだろうと思う。

 

(第4部 永遠への歩み 宇宙と人生 から一部転載)

 

 

われわれ凡人の意識を超えた高次の意識下で

 “静かにさらりと語られた文章” ですが、

一読しただけでは理解できない部分を全体の中で理解しようと

繰り返し繰り返し読み返すにつれて、その意味が、だんだんと真実味を帯びて伝わってくる感覚があり、

改めて  <自己の存在>  というものに気付かされたのでした。

 

無限大へ 無限小へ 宇宙の大きさを旅して得られる感覚に近いものもありました。

 

 

それにしても 波の音が耳にとても心地良い

 

<自然は霊止(ひと)の意識を遥かに超えている>

 

 

最先端の科学の動向として

 

910

CERN(セルン)(ヨーロッパ原子核研究機構)のLHC(エルエイチシー)(大型ハドロン衝突(しょうとつ)加速器)による実証実験がスタート

 

920

「セクター34と呼ばれるエリアでトンネル内に大量のヘリウムガスが漏れ出した」

とのこと実証実験の停止を発表

 

923

運転再開は来春の見通しを発表

 

LHCアトラス実験オフィシャルブログ参照)

 

ですが、

人類が神なるものの領域に踏み入れることに抵抗を感じ始めて来ていたのも事実であり、

実証実験の停止のニュースを、むしろ慶びとして受け止めた次第です。

 

 

世界同時大恐慌の中、

 

藤原直哉の「光を見失った君へ」

『人は何のために生きているのか』

『世界にひとつだけの花』

『価値とは』

を拝聴し、

 

藤原直哉著『新しい日本へ』 を拝読しているところです。

 

 

 

平成202008)年929日陰暦91日 月曜日

  広島 1712分 (さく)の訪れ> を砂浜にて

 

前 島 修

 

 

いつも みんな なかよし (すべ)ては原初に秘密あり>

平成212009)年126

 

 


広島おさむる会

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