ワールド・ピース・ヒロシマで活動してきて


平和?いったい何が平和なのか。
われわれみたいに、何か活動をしていれば、平和なの?
最近よく湧いて来る疑問だ。
あなたは今平和を感じていますか?
たぶん、ほとんどの人が「そこそこ平和」と答えるだろう。
僕もそこそこ平和だよ。

平和と言うよりも「そこそこ幸せ」といった方がぴったり来る。

平和という言葉は実をいうとあまり好きではない、と最近気付きました。
僕の中では「平和」という言葉はウルトラマンや小学生向きのマンガの世界であり、なんだか幼稚で、発音すると気恥ずかしい気がします。だから今後「幸せ」で考えて行きたいと思います。

話をもとに戻すと、
幸せ?いったい何が幸せなの?
かつて広島という街に原子爆弾が落ちた、アメリカのビルに飛行機がぶつかった、イラクの街に爆弾がたくさん落とされた。
もっと前にも「悲劇」と呼ばれるものはたくさんあるはず。しかしそれによって被害にあった人しか本当の意味で「悲劇」を分るはずはないと思う。むしろそれ以外のひとは、悲しいかな「自分の街でなくてよかった。」と、何もなかった事に幸せを感じるのでは?
イラクをぶっ飛ばしたアメリカは幸せなのでは?
ワールドトレードセンター以外のビルで仕事をしていた人は、「自分の働いているビルでなくて良かった」と心の中で幸せを感じたのでは?

僕は人間で在る以上、本当の意味での平和、平等、幸せなどないとおもいます。
誰かと比べて幸せで、何処かと比べて平和で、道徳上平等で。
僕が今の活動を大切に思っているのは、僕にとって平和な世界を満喫しているだけかもしれない。
もし僕の中の平和で幸せな世界が何かによって脅かされるなら、こんなに悠長に構えていられない。

今、この時が幸せで平和です。みんなも自分の幸せと平和を大切にして下さい。


        2003年12月8日(月)  鉢呂峻市(はちろ・しゅんいち)


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